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こんにちは!kaiです。
社会人野球・独立リーグの経験と、スポーツメンタルトレーナー・スポーツコーチングリーダーの知識を基に野球に関する情報を発信してます。よろしくお願いします。
今回のテーマは”野球初心者向け走塁講座”
以前、中級者~上級者に向けてのランナーの考え方を記事にしましたが、今回は初心者向けに基礎中の基礎部分をkai流にお伝えしていこうと思います。最低限これさえ頭に入れておけば安心といった入門編ですので野球を始めたての方や、その親御さんは最後までお読み頂けると走塁のことが理解できると思います。
シチュエーション毎に説明していくので、興味のある部分を目次からクリックして読んでみて下さい。では早速始めていきましょう!
※今回はルールの説明と打球に対してのランナーの判断を主にしています。作戦や応用の解説はありません。
前提となる説明

まず、大前提として野球では1塁、2塁、3塁、本塁(ホーム)が存在し、1塁から順序良く進塁して最終的にアウトにならずに本塁に生還すると点が入ります。(塁の間を走ることを走塁といいます)
打者は打った瞬間からバッターランナーとして、走者(ランナー)となります。
塁間にいるとき、相手がボールを持った状態でタッチするとアウトになります。塁を踏んでる状態ならアウトになりません。
バウンドした打球(ゴロ)だと、相手の野手がゴロを取って、バッターランナーがベースに着くまでに1塁にボールを送球し、取り手がベースを踏んだらアウトとなります。バッターランナーの方が先に着くとセーフとなり、1塁に残れます。
打球がバウンドせずにフライになり、相手がノーバウンドで取ったら打者はその時点でアウトになります。
これが大前提となる基本的な考え方です。
用語説明
(※1)タッチプレー・・・進塁義務の有無に関係なく、塁間にいる走者を守備側がボールを持ってタッチすること。ベースを踏む前であれば全てアウトになる。
(※2)フォースプレー・・・進塁義務のある走者が向かう塁へ守備側がボールを送球し、走者よりも先に塁を踏んでアウトにするプレーのこと。
シチュエーション① ランナーなし

ランナー1塁の状況では、打者が打った瞬間からバッターランナーとなるため、1塁に走る義務が生じます。バッターランナーをアウトにするためには守備側はフォースプレイ(※2)を基本的におこないます。(タッチプレーでも可)
打球がフライの場合は、守備側が捕った時点でバッターランナーはアウトになります。
このシチュエーションだと、1塁に進塁する義務は生じますが、2塁以降は義務ではないので2塁以降の進塁の際は、守備側はタッチプレー(※1)のみでアウトが成立します。
シチュエーション② ランナー1塁

『ゴロの場合、自分のいる塁に向かって走る義務のあるランナーが前にいる場合は、自分も次の塁に向かって走る必要がある』と覚えておきましょう。この状況を野球選手は”ランナーが詰まっている状況”といいます。
ランナー1塁の状況では、打者がゴロを打った瞬間からバッターランナーとなるため、1塁に走る必要があります。そのため1塁ランナーは2塁に進塁することが強制されます。
アウトカウント関係なく、1塁走者はゴロは全て2塁に向かって走る必要があるのです。
フライの打球は、相手がノーバウンドで取った瞬間にバッターランナーはアウトになりますので、1塁ランナーが2塁に走る義務はありません。
もし、フライで1塁ランナーが進塁する場合はタッチアップという方法で2塁へ進塁しなければなりません。

タッチアップとは、0アウトor1アウトの場合、打者がフライを打ち、守備がフライを取った瞬間にランナーが次の塁に向かって走り出すことをいいます。このとき、ランナーは自分のいる塁を踏みながら相手がフライを取るのを確認しなければなりません。守備はタッチアップのランナーをアウトにするためにはタッチプレー(※1)が必要となります。
2アウトの場合は、タッチアップがない(フライを捕ったら3アウトチェンジなので)ので、落ちた時に備えてフライでも次の塁へ走る方が良いです。
シチュエーション③ ランナー2塁

ランナー2塁の場合、ゴロの打球は自分の塁に向かって走る義務のあるランナー(この場合は1塁ランナー)はいないため、ゴロでの進塁義務はありません。もちろん、進塁できると思える打球であればゴロでの進塁ができます。進塁義務がないので、進塁を防ぐためには守備側はタッチプレイ(※1)でのアウトが必要になります。
0アウトor1アウトの場合だとフライの打球でタッチアップができます。
2アウトの場合は、ゴロでもフライでも3次の塁へ走るのがセオリーです。ゴロでは守備側は打者(バッターランナー)をアウトにすることを優先するため。フライではタッチアップがない(フライを捕ったら3アウトチェンジなので)ので、落ちた時に備えて次の塁へ走る方が良いです。
シチュエーション④ ランナー3塁

ランナー3塁の場合も同様に、ゴロの打球は自分の塁に向かって走る義務のあるランナー(この場合は2塁ランナー)はいないため、ゴロでの進塁義務はありません。もちろん、進塁できると思える打球であればゴロでの進塁ができます。進塁義務がないので、進塁を防ぐためには守備側はタッチプレイ(※1)でのアウトが必要になります。
0アウトor1アウトの場合だとフライの打球でタッチアップができます。
2アウトの場合は、ゴロでもフライでも次の塁へ走るのがセオリーです。ゴロでは守備側は打者(バッターランナー)をアウトにすることを優先するため。フライではタッチアップがない(フライを捕ったら3アウトチェンジなので)ので、落ちた時に備えて次の塁へ走る方が良いです。
シチュエーション⑤ ランナー1・2塁

ランナー1・2塁の場合はランナーが詰まっている状態(シチュエーション①を参照)なので、ゴロの打球では1塁ランナー・2塁ランナー共に進塁の義務が発生します。
0アウトor1アウトの場合だとフライの打球でタッチアップができます。

0アウトor1アウト1・2塁と満塁の場合内野フライを打つと、”インフィールドフライ“の対象となります。インフィールドフライを審判が宣言すると、その時点で打者はアウトになり、ランナーは打球が落ちたとしても進塁の義務が無くなります。守備側がフライを意図的に捕球しないことで、通常に捕球した時よりも多くのアウトを取ることができてしまうのを防ぐためのルールです。インフィールドフライでもタッチアップはできます。
2アウトの場合は、タッチアップがない(フライを捕ったら3アウトチェンジなので)ので、フライでも次の塁へ走る方が良いです。
シチュエーション⑥ ランナー1・3塁

ランナー1・3塁は、一見難しそうに見えますが、ランナー別に分けて考えてみると簡単です。
1塁ランナーはシチュエーション②で説明した通りで、3塁ランナーはシチュエーション④で説明した通りです。
1塁ランナーはランナーが詰まっている条件なのでゴロの打球の進塁義務が生じ、3塁ランナーは前に進塁義務のあるランナーがいない為、ゴロでの進塁義務は生じません。
1・3塁ランナー共にタッチアップはできます。
2アウトの場合は、ゴロでもフライでも次の塁へ走るのがセオリーです。ゴロでは守備側は打者(バッターランナー)をアウトにすることを優先するため。フライではタッチアップがない(フライを捕ったら3アウトチェンジなので)ので、落ちた時に備えて次の塁へ走る方が良いです。
シチュエーション⑦ ランナー2・3塁

ランナー2・3塁は1塁が空いている状態なので、ゴロの打球で2塁ランナーは進塁する義務が生じません。2塁ランナーが進塁義務が無いということは3塁ランナーも進塁義務が生じないということです。
進塁義務がないので、守備側はタッチプレイとなります。
2・3塁ランナー共にタッチアップはできます。
2アウトの場合は、ゴロでもフライでも次の塁へ走るのがセオリーです。ゴロでは守備側は打者(バッターランナー)をアウトにすることを優先するため。フライではタッチアップがない(フライを捕ったら3アウトチェンジなので)ので、落ちた時に備えて次の塁へ走る方が良いです。
シチュエーション⑧ ランナー満塁

ランナーが全ての塁(1・2・3塁)を埋めている状況を満塁といいます。
全ての塁が埋まっている状況なので、ゴロの打球で全ランナーに進塁義務が生じます。進塁義務があるのでゴロでは全ての塁でフォースアウトが成立します。
満塁時でもタッチアップはできます。
2アウトの場合は、タッチアップが無い(フライを捕ったら3アウトチェンジなので)ので、落ちた時に備えて次の塁へ走る方が良いです。
まとめ

今回は状況に応じたランナーの考え方をルールの解説と共にお伝えしていきました。
あくまでも、今回紹介したのは初心者に向けた基本的なランナーの動きです。試合になると特に進塁義務のないランナーは打球判断が必要になってきます。
これは野球上級者になっても正直難しいです。経験していくことでしか得られない判断能力があるので初心者の方はこの記事に書かれている最低限を抑えていてください。
初心者向けの記事ですので、少し簡単すぎた方は中級者~上級者向けに書いた走塁の考え方をお読みください。そこにkaiの経験と知識を詰め込んだ走塁の極意が込められています。
これからも大好きな野球を一緒に盛り上げていきましょう!!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
皆さんの今後のご活躍を祈って☺ kai
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