野球における打順の役割・組み方とは?【徹底解説!】

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こんにちは!kaiです。

社会人野球・独立リーグの経験と、スポーツメンタルトレーナー・スポーツコーチングリーダーの知識を基に野球に関する情報を発信してます。よろしくお願いします。

今回のテーマは”打順(オーダー)”。

打順について深く考えたことありますか?なんとなくで組んでいませんか?野球というスポーツでは、好打者と呼ばれる選手で三割しか打てません。7割失敗のスポーツです。

そのため、1試合に打てる安打の数出塁の数は限られているものです。監督の役割はその限られた中でより多くの得点を取ること。安打の数が同じでも得点数が全く違うなんてことはよくありますよね。なので打順というのは実はすごく大切なのです。

今回は一般的な打順の役割とkai流の打順の組み方・役割を書いていこうと思います。是非一読ください。

一般的に言われている打順の役割

まずは一般的に昔から言われている打順の役割を紹介していきます。

1番打者

  • 長打はあまり打てないが足の速い選手
  • 出塁率の高い選手

2番打者

  • バントが上手い選手
  • 投手に球数を投げさせられる、四球が取れる選手
  • 比較的小柄

3番打者

  • 率も残せて長打も打てる選手
  • 4番打者につなぐ役割が出来る選手
  • 走・攻のバランスが取れた選手

4番打者

  • チームの顔
  • ホームランバッター
  • チャンスに強い選手
  • 足は遅くてもいい
  • 三振は多いが長打率が高い

5番打者

  • ホームランバッター
  • 打率よりも長打率
  • 足は遅くてもいい

6番~9番打者

  • 1~5番打者(上位打線)よりは劣る選手。
  • バントやエンドランといったサインプレーが上手い選手
  • 打撃より守備が上手い選手

6~9番打者はいわゆる下位打線なのでそこまで大きな役割や、必要な能力は上位打線より少ないと言われています。

9番打者は足が速くて1番打者につなぐ役割ができる選手とは言われていますね。

kai流の打順の役割

ここからは、私の経験と近年のデータ野球の流行りを踏まえた

kai流の打順の役割を紹介していきます。

1番打者

  • 出塁率と長打率が高い選手(OPSが高い)
  • 三振が少ない選手
  • チーム1の好打者

1番打者の盗塁は相手バッテリーも特に警戒しているため、成功率は低くなる。足の速さよりは、いかにチャンスメイクできるか。そして長打も打てる打者というのがポイント。

試合開始から流れをつかむうえで重要なのが、先頭打者が三振しないこと。同じアウトでも、三振は相手に流れが向きやすい。そして最初の打者が三振してしまうと相手投手の調子が上がっていく可能性もある上に、自チームの選手が相手投手の事を好投手に見えてしまう。

さらに、一番多くの打席が回るという点においてもチーム1の好打者を1番打者におきたい。

2番打者

  • バントは上手くなくてよい
  • 三振は多くても長打が打てる選手
  • 比較的大柄な打者

kai流では、バントがうまかったり、小柄な選手を2番にいれたりはしません。

バントより、長打が打てる選手を2番に置きたい。なぜなら、1死2塁(送りバントを成功させた後)の得点確率と1死1塁(三振、フライアウト等進塁できなかったアウト)の得点確率に大きな差はないというデータが出ているそうです。これは独立リーグ時代の監督(元プロ)から教えて頂きました。

それなら、長打を狙って得点を狙いたいというのがkaiの戦略です。

長打が打てる選手というのは、野球においてすごく重宝される存在だと思っております。好打者でも良くて3割。シングルヒットが連続で3、4本続く確率はすごく低くなります。なので重要なのが長打。2番打者に求めるのは、4打数1安打(もしくは5打数1安打)でもよくて、その一本が長打であるということ。出塁率の高い1番が塁にいたら打点になりますし、ランナーがいなくても得点圏でクリーンナップ(3~5番打者)に回せます。

3番打者

  • 安定して打率を残せる選手
  • 選球眼が良くて四球を取れる選手

3番打者に求めるのは安定性。クリーンナップの最初の打者として毎試合安定した打撃ができる選手を置きたいですね。3割は打てて選球眼が良い選手。クリーンナップというのは相手投手の警戒が強くなります。つまり厳しいコースに投げてくるということなので選球眼がよく四球が取れると4番打者にランナーが溜まった場面で回すことができる。

4番打者

  • 打率より得点圏打率が高い選手(チャンスに強い)
  • 三振が少ない
  • 野球IQが高い選手

4番打者に求めるのは、”得点圏打率”これはマストです。打率は低くてもいいです。得点圏にランナーがいるときだけ打ってくれればいい。究極を言えば打率1割台でも得点圏打率が4割あれば最高です。

チャンスで多く回ってくる確率が高いので得点圏打率と共に求められるのが野球IQ。状況を把握して、点が取れるような頭脳と実行できる能力を兼ね備えてる選手です。

例えば、0死or1死三塁の場面で犠牲フライを狙って打てる。0死満塁(内野はセカンドゲッツー体制)で2ストライクと追い込まれた場面で一番最悪なのが三振。それを理解して最悪でも内野ゴロを打てる(ダブルプレーでも一点は入る)等、ヒット以外でも点が取れる選手がベストです。

5番打者

  • 観察力が高い選手
  • チーム貢献の意識が強い選手

クリーンナップの最後を任されているので、3番4番打者の打席を見ることができる。攻め方(球種やコース配球など)をしっかり観察して、打席に入ることができると確率も上がります。

チームに貢献する意識が高い選手だと、たとえ4番打者が打ちとられた後でも、何かチームの為にできることを必死に考えて行動すると思います。キャプテンシーの強い選手がいいと思います。

6番、7番打者

  • どちらかというとチャンスメイクよりチャンスに強い打者
  • 甘い球を仕留めきれる打者
  • 打率や長打率はそこまで高くなくてもよい

ここからは、基本的に下位打線と呼ばれるところではあるので、守備がうまかったり上位打線よりは劣る選手にはなってくるのが事実です。

しかし、その中でも6番7番打者というのはチャンスで回ってくる場面が多いです。なぜならクリーンナップの後だから。そこで求められるのはやはりチャンスでの強さ。8番9番よりは打率は低くても良いのでチャンスに強い打者を置きたいですね。長打力は正直必要ではありません。

8番、9番打者

  • 長打より出塁を優先してくれる選手
  • 状況判断能力に長けている選手
  • バントやエンドラン等のサインプレーが上手い選手

8番、9番打者は基本的に打線の中では好打者ではない選手が入る打順です。しかし、上位打線の前を打つ選手なので状況判断能力に長けている選手が理想です。

例えば、『この場面は絶対出塁が必要だからコンパクトにスイングして確率を上げよう』『相手投手の球数が少ないからここは出塁より相手投手の球数を投げさせられるようなアプローチをしよう』など少ない打席のなかでもヒット以外の貢献が出来る選手がベストです。バントやエンドラン等のサインプレーの技術も欲しいですね。

まとめ

今回紹介した打順の役割はあくまでも、セオリーの考え方。これが正解というものはありません。技術的な調子やメンタリティーの調子、様々な要因がパフォーマンスに影響してきます。少年野球・中学野球・高校野球・大学野球・社会人・プロそれぞれのステージにはそれぞれの考え方があります。しかし、どのステージにも軸となる基本的な考え方は近いと思っています。

型にはめない戦略も時には必要です。しかし、軸となる基本的な考え方を持っていることは凄く大切なことです。ぜひ参考にして頂ければと思います。

指導者にとって重要なのは、選手一人一人のことをよく観察し、毎日評価を更新していくこと。特に学生だと、一日一日の伸びるスピードが凄まじいのでしっかり成長を見守りながら、日に日に成長していく選手に置いていかれないように”観るチカラを”養って、試合の打順を組むようにしていきましょう。

皆さんの今後のご活躍を祈って☺ kai

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